下痢と血便が起こる原因について|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

WEB予約

LINEで
予約する

042-506-
1085

     
下層ヘッダー

下痢と血便が起こる原因について

下痢と血便が起こる原因について|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

2025年2月03日

下痢と血便が起こる原因

下痢と血便が起こる原因

下痢と血便は、それぞれ異なる原因で起こることがあります。

下痢の原因

感染性胃腸炎

ウイルスや細菌による感染で、腹痛や発熱を伴うことが多いです。

食中毒

汚染された食品を摂取することで起き、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

過敏性腸症候群

ストレスや不安など、精神的な要因で下痢や便秘を繰り返す病気です。

炎症性腸疾患

腸に炎症が起こる難病で、血便や腹痛を伴うこともあります。

薬の副作用

抗生物質や制酸剤など、一部の薬は下痢の副作用を引き起こすことがあります。

食物アレルギー

特定の食品に対するアレルギー反応で、下痢や腹痛、皮膚症状などが現れます。

乳糖不耐症

乳糖を分解する酵素が不足し、牛乳を飲むと下痢を起こす状態です。成人後に発症する人もいます。

血便の原因

痔核(いぼ痔)

肛門付近の静脈が腫れて出血し、鮮やかな赤い血が付着することが多いです。

裂肛(きれ痔)

排便時に肛門が切れて出血し、痛みを伴うことが多いです。

大腸ポリープ

大腸の粘膜にできた腫瘍で、出血すると暗赤色の血便が出ることがあります。

大腸がん

大腸にできた悪性腫瘍で、進行すると血便や腹痛、体重減少などの症状が現れます。

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎やクローン病でも血便が見られることがあります。

感染性腸炎

強い細菌性腸炎(O-157など)、一部の感染症でも血便を伴うことがあります。

憩室炎

大腸の壁にできた憩室に炎症が起こり、出血や腹痛を引き起こすことがあります。

血便の色と症状でわかること

血便の色や状態、一緒に起こる症状によって、原因となる病気をある程度推測することができます。

血便の色

鮮やかな赤色:肛門に近い場所からの出血が考えられます。痔核(いぼ痔)や裂肛(きれ痔)などが多いですが、ごく稀に直腸癌や直腸ポリープのこともあります。

暗赤色:少し奥まった場所、例えば大腸からの出血の可能性があります。憩室出血、大腸ポリープや大腸がんなどが考えられます。

黒色便(タール便):胃や十二指腸など、上部消化管からの出血が疑われます。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなどが考えられます。

血便の状態

血液が正常な便の表面に付着している:痔核や裂肛など、肛門付近からの出血の可能性が高いです。ごく稀に直腸癌や直腸ポリープのこともあります。

便全体が血の色をしている:大腸からの出血、または憩室出血など大量の出血の可能性があります。

粘液が混じっている:炎症性腸疾患や感染性腸炎などが考えられます。

一緒に起こる症状

血便+腹痛:感染性胃腸炎、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、憩室炎などが考えられます。

血便+発熱:感染性胃腸炎や炎症性腸疾患などが考えられます。

血便+体重減少:大腸がんやクローン病などが考えられます。

貧血:慢性的な出血による貧血の可能性があり、大腸癌などを考えます。

血便+下痢:潰瘍性大腸炎や感染性腸炎を考えます。

下痢→血便:虚血性大腸炎や痔出血を考えます。

下痢と血便が同時に起こった時の対処法

下痢と血便が同時に起こった場合は、まず安静にすることが大切です。消化器の臓器を休ませ、体力の消耗を防ぎましょう。

水分補給

下痢によって水分が失われやすいので、こまめな水分補給を心がけましょう。経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。

食事

消化の良いものを少量ずつ食べましょう。おかゆ、うどん、白身魚、豆腐などが良いでしょう。刺激物や脂っこいものは避け、カフェインの摂取も控えめにしましょう。

血便の状態の観察

血便の色や量、回数などを観察しましょう。鮮やかな赤い血が少量であれば、痔核(いぼ痔)の可能性があります。しかし、暗赤色や黒色の血便、または大量の出血がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

病院に行くべき?判断の目安

下痢や血便は、一時的なものから深刻な病気が隠れているものまで様々です。
「様子を見よう」と安易に考えず、なるべく早めに医療機関を受診することが大切です。

以下の項目に当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

・血便の色が鮮やかな赤色ではない
 暗赤色や黒色の場合、大腸や上部消化管からの出血が疑われます。
・血便の量が多い、または止まらない
・下痢や血便が3日以上続く
・腹痛や発熱を伴う
・体重減少が見られる
・貧血の症状がある(めまい、動悸など)
・日常生活に支障をきたす

特に、以前に大腸ポリープや大腸がんと診断されたことがある方、またはご家族にこれらの病気を患った方がいる場合は、注意が必要です。

下痢と血便を予防するために

下痢や血便を予防するために、以下の点に注意しましょう。

バランスの取れた食事を心がけ、食物繊維を積極的に摂取しましょう。
水分を十分に摂り、腸内環境を整えましょう。
生ものは十分に洗い、加熱して食べましょう。
食中毒予防のため、食品の保管方法に注意しましょう。
過剰なアルコール摂取は控えましょう。
刺激物や脂っこいものの摂りすぎに注意しましょう。

規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないようにしましょう。
適度な運動を心がけましょう。
睡眠不足は避け、十分な休息をとりましょう。
便意を我慢せず、トイレに行きましょう。
排便時は強くいきまないようにしましょう。
肛門を清潔に保ちましょう。

定期的な健康診断を受け、大腸がんやその他の病気を早期に発見しましょう。
特に40歳以上の方は、全国民が一度、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

免疫力を高めるために、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけましょう。
下痢や血便が気になる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

これらの予防策を心がけることで、下痢や血便のリスクを減らすことができます。

よくある質問

Q1.ストレスで下痢や血便になることはありますか?

A.はい、ストレスは下痢や血便の原因となることがあります。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、腸の運動が乱れて下痢を起こしやすくなります。また、ストレスによって胃や十二指腸に潰瘍ができ、そこから出血して血便が出ることもあります。
ストレスを解消するために、リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだり、十分な睡眠をとるように心がけましょう。

Q2.毎日ヨーグルトを食べると、下痢や血便の予防になりますか?

A.ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内環境を整える効果があり、下痢の予防に役立つことがあります。しかし、ヨーグルトを食べたからといって、必ずしも下痢や血便が予防できるわけではありません。
また、人によってはヨーグルトを食べることで下痢が悪化することがあります。ご自身の体質に合わせて、適切な量を摂取するようにしましょう。

Q3.下痢や血便が続く場合は、どんな検査を受ければいいですか?

A.下痢や血便が続く場合は、医療機関を受診し、原因を特定するための検査を受ける必要があります。診療科目は消化器内科がおすすめです。

まとめ

この記事では、下痢と血便の原因や症状、対処法、そして病院へ行くべきかの判断基準について解説しました。下痢と血便は、決して軽視できない症状です。
「もしかして、重大な病気かも…」と不安に感じたら、自己判断せずに、まずは医療機関に相談することをおすすめします。
早期に発見し、適切な治療を受けることで、症状の改善や病気の進行を抑制できる可能性があります。

「立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック」では、経験豊富な医師が、丁寧な診察と的確な診断で、患者様一人ひとりに最適な治療を提供いたします。
下痢や血便でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

記事監修者

院長 谷口 孝伸

院長 谷口 孝伸

日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

TOP