胃カメラ検査(胃内視鏡検査)
胃カメラ検査(胃内視鏡検査)
「最近、胃の調子が悪い…」「もしかして、病気かも…」
そんな不安を抱えながら、つらい日々を過ごしていませんか?
胃の病気の早期発見・早期治療のためには、胃カメラ検査が非常に有効です。
「でも、胃カメラって痛そうだし、怖い…」
そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ご安心ください。
当院では、がん専門病院で研鑽を積み、内視鏡検査経験15,000件以上の院長が、患者様の負担を最小限に抑え、最新機種の胃カメラで正確な検査を施行しています。
この記事では、胃カメラ検査の基礎知識から流れや費用、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックの胃カメラ検査の特徴まで、詳しく解説します。
この記事を読めば、胃カメラ検査に対する不安が解消され、安心して検査を受けられるようになるでしょう。
胃カメラ検査とは、先端に小さなカメラが付いた細長い管を、鼻か口から胃に入れて、病気がないか写真を撮ってくる検査です。
戦後日本で開発され、改良が繰り返されて現在に至ります。
昔の胃カメラは大変太く非常に苦しかったと聞きますが、現在はそれに比べるとかなり細く柔らかく、だいぶ楽になっています。
それでももし眠らずに受けるとなると、日常生活のできごとに比べると、つらい検査の部類に入ると思います。
正直、胃を見るために胃に機械を突っ込むという検査方法は、なんて原始的なんだろうと時々感じております。
それでも現状、胃カメラ検査でしか診断できないことがたくさんあるので、結局いかに楽に胃カメラ検査を受けて頂くかと考えるしかありません。
ではなぜ、そんな原始的な胃カメラ検査をいまでも受ける必要があるのでしょうか。
まずはピロリ菌の確認のためです。
胃がんの99%はピロリ菌が原因という報告もございます。
子供の頃に感染したピロリ菌が長い年月胃の中を荒らして、結果胃がんが発生します。
ですので、20代や30代など早いうちにピロリ菌感染に気づいて除菌することができれば、将来胃がんになる方の数を大きく減らすことができます。
しかしいまだに他のワクチンなどのように国が主導して全国民に20代でピロリ菌のチェックを義務化しようなどという動きはございません。
胃カメラ検査では、ピロリ菌が「いそう or 過去にいたみたい or 今まで一度もいたことがなかったみたい」という推察までは行えます。
正確には、胃カメラ検査の結果を踏まえて、他のピロリ菌検査を追加することが多いです。
ただ、他のピロリ菌検査も100%の診断能があるわけではないので、最終的にはピロリ菌の治療前には胃カメラ検査が必須となっています。
胃がんの診断に胃カメラ検査が重要なのはわかりますが、では他のもっとつらくない検査ではだめなのか、と誰しも思います。
筆頭はバリウム検査ですが、バリウム検査と胃カメラ検査では胃カメラ検査のほうが早期の胃がんの検出力が高いことがすでに証明されています。
また、先程のピロリ菌の診断も、バリウム検査より胃カメラ検査のほうがはっきりわかります。
また、バリウム検査は多くのX線を被爆する必要があります。
幸い、上記の事実はかなり世間に普及し、健康診断の際もバリウムではなく胃カメラを行う方が増えており、素晴らしいことだと思います。
CTやMRIやエコー検査も同様で、進行胃がんをみつけることはできても、早期胃がんを見つける能力は胃カメラにまったく及ばないのが現状です。
胃カメラ検査では、のど、食道、胃、十二指腸を観察しています。
逆流性食道炎、食道がん、胃炎、胃潰瘍、胃がん、胃のポリープ、アニサキスなどの病気の有無を調べることができます。
ピロリ菌感染の診断予測も可能です。
「胃もたれ、胃の痛み、胸やけ、吐き気、食欲低下、黒い便」がある方
これらの症状は早期発見すべき食道がん、胃がん、胃潰瘍の可能性が否定できず、胃カメラを受けたほうがよいです。
胃がんのご親戚がいる方、過去にピロリ菌に感染していたことがある方、お酒タバコが多い(過去に多かった)方、これらの方々は、食道がんや胃がんのリスクが高いため、1年ごとの胃カメラ検査が望ましいです。
30代で胃カメラを受けたことがない方、40歳以上で前回胃カメラから3年以上経っている方
ピロリ菌は子供のときに感染しています。ピロリ菌は若いうちに除菌すればするほど、将来の胃がんリスクを下げることができます。
40歳になる前に、ピロリ菌がいるかいないか判定するためにも、胃カメラ検査を受けましょう。できれば全国民が30歳前後で一度胃カメラ検査を受けて頂くべき、と思っています。
胃カメラ検査は施行するだけなら消化器が専門ではない医師でも3-6ヶ月で十分おこなえるようになります。
しかし、精緻な操作手技や、ごくわずかな所見から胃がんを見つけ出す診断力については、10年経っても20年経っても向上心を持ち続けることで、天井がないのが実情です。
スポーツなどと同じで、どこかでこれでいいや、という気持ちが芽生えたところで成長が止まってしまいます。
私自身、10年以上胃カメラ検査をほぼ毎日おこない続け、がん専門病院で修練する期間もありましたが、だからこそ上には上がいることをよくわかっております。
がん専門病院で最もレベルの高い先生などは、本当に信じられないような診断力をお持ちです。
これからも、少しでもレベルの高い胃カメラ検査を立川エリア、多摩エリアの方々に提供できるよう、一生精進し続ける覚悟でおります。
胃カメラ検査には、のどの痛みや鼻の痛み、おえっという嘔吐反射やお腹を押される苦しさなど、たくさんの苦しさがあり得ます。
現代では、これらの苦しさは点滴の鎮静剤(眠り薬)を使用することでほとんどゼロにすることができます。
日本では眠り薬を使わずにがんばって胃カメラを受ける方も多いですが、欧米ではほぼ全例が眠り薬を使うため、日本の文化は信じられないと言われているそうです。
眠り薬を使う場合と使わない場合で、診断力も変わってくるという報告もあります。患者様がおえっとつらそうにされていると、早く検査を終わらせないとという気持ちで、診断が少しおろそかになるのだと思います。
そのため、当院では眠り薬を使った胃カメラ検査をおすすめしています。
患者様からはわからない部分にはなりますが、胃カメラ検査の画質はいまでも進化を続けています。
世界の内視鏡シェア70%を占める、世界企業オリンパスの開発力にはいつも驚かされます。
当院では細さと高画質を両立し、多くの内視鏡医を驚かせた1200Nという最新機種に加え、病院で用いられることが多くクリニックで導入していることは少ない拡大内視鏡の最新機種の2種類をご用意し、検査の目的に分けて使い分けております。
前述の通り、当院では眠り薬を使っての内視鏡をおすすめしています。
ですが、患者様の中には、「これまで毎回眠らずに施行して、まったくつらくなかったから眠らなくて大丈夫」という方や、「眠り薬で眠ったら目が覚めないかもしれないと不安なので眠りたくない」という方などがいらっしゃるのも存じております。
ですので、もしそのようなご事情がある場合は、患者様のご希望を優先して検査方法を柔軟に決定する心構えでおります。
若くして胃がんで倒れる、ショッキングなニュースが記憶に残っている方は多いと思います。そのような方の多くが、労働世代、働き盛りの方々です。
仕事や家庭が忙しく、定期的な胃カメラ検査や検診が受けられない方が多いことは、よくわかります。
ですが、どんなに仕事をがんばっていても、家庭のことをがんばっていても、若くして命を落としてしまうことは、何よりも優先して避けなければなりません。
仕事を休んで胃カメラを受けておられる方も多いですが、そうでなくても仕事がおやすみの日に胃カメラを受けて頂けるよう、当院は毎週土日も診療しております。
検査予約
1-4週間前に検査日をご予約ください。
事前問診
検査の数日前までに、外来を受診 or WEB問診で状況を教えてください。
検査前日
翌日午前中の検査の方は、18時までにお食事は済ませてください。
検査当日
ご来院
検査予約時刻の20分前までにご来院ください
検査準備
採血検査、胃を綺麗にする液体を内服、眠り薬を使う方は点滴、眠らずに行う方はのどか鼻の局所麻酔を行います。
胃カメラ検査
ベッドに横になって5-10分で終了します。
検査後の休憩
眠った方は15分程度、眠らずに行った方は5分程度、リカバリースペースで休憩して頂きます。
結果説明
しっかり目が覚めましたら、医師より結果の説明を聞いて頂きます。
眠らずに行う場合は、何かしらつらいという方がほとんどです。
鼻が痛かった、のどが痛かった、鼻血が出た、お腹が苦しかった、おえーっとなってつらかった、なにがというわけじゃないけどつらいね、など色々な感想を聞いてきました。
一方、眠って受けられる場合は、つらかったという方はほとんどいません。
院長はこれまでいろいろな方法で、眠らずに4回胃カメラ検査を受けたことがあり、どれも何かしらつらい思いをしました。参考になればと記載します。
検査中、のどが痛かったです。またお腹の中もぐいぐい押されて気持ち悪かったです。2回のうち1回は全くおえーっとなりませんでしたが、もう1回は始終おえーっとしてしまい涙が出ました(その日の体調や検査する先生の腕による?)。検査後も数日間のどが痛いままで、恐らく少し擦り傷ができていたのだと思います。
細いためか喉はほとんど痛くなく、おえーっともなりませんでした。お腹の押される感じも、太いカメラよりずいぶん楽でした。ただ、やっぱり相当ストレスは感じました。
細いため、のどやお腹、おえーっという感じはほとんどありませんでした。その代わり、鼻が凄く痛かったです。ただ鼻の通り道の広さは個人差が大きいので、通り道が広くて鼻が痛くない方は鼻からカメラもありだと思います。
結論、やはり皆様には眠って受けて頂くべきと思いました。
もし、眠らずに受けられる場合は、鼻からか、口から鼻用の細いカメラの2択だと思います。
内容 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
胃カメラ | 約2,000円 | 約5,500円 |
胃カメラ +生検(顕微鏡検査) |
約3,500円 | 約10,000円 |
※鎮静剤や点滴の使用内容によって金額が前後します。
当院は、立川駅直結徒歩3分の場所にあり、アクセスも良好です。
来院の前後には立川髙島屋S.C.やGREEN SPRINGSなどでお買い物もお楽しみ頂けます。
いかにして安全・快適・正確な胃カメラ検査を提供できるか、ここには書いていない小さな工夫をこらして、改善を続けております。
胃カメラ検査を受けようかお悩みの方は、ご相談だけでも構いません。
ご来院を心よりお待ちしております。
アニサキスや急性胃炎など、激しい胃痛に襲われたとき、特にアニサキスの場合はその日のうちに胃カメラ検査で診断、治療を行うことが重要です。
病院では緊急の胃カメラ検査もよくありますが、クリニックの開いている時間であればクリニックでも同じことが行えます。
激しい胃痛で特に生魚を食べたあと数時間の激痛の際は、ぜひご相談ください。
胃カメラ検査とバリウム検査でどちらがいいかと聞かれたら、いつも胃カメラ検査を強くおすすめしております。バリウム検査では胃の全体像や、大きな胃がんは診断できますが、早期の胃がんや胃炎の診断は胃カメラに劣ります。また、もしバリウムで少しでも良性のポリープが指摘された場合は結局胃カメラを推奨されることになります。正確な診断につながる生検(顕微鏡検査)はバリウムでは行えず、胃カメラでしか行えません。
のどを通過する際に少しこすれて、検査後数日間のどが痛かったということが時々あります。他に、おえーっとなった際に食道から血が出ることがごく稀にあります。また、胃カメラ中に嘔吐したものが肺に入って誤嚥性肺炎を起こすリスクもごく稀にあります。いずれも非常に少ないリスクのため、胃カメラ検査のベネフィット>>リスクとされています。
効き過ぎることで、血圧や呼吸が浅くなることが言われております。麻酔薬による死亡事故を耳にした方もいらっしゃると思いますが、いずれも何日間も点滴し続けるような使い方や、凄く大量に使った後に医師が目を離したことで起きた事故です。胃カメラ検査の際に使用する麻酔は長くても15分ほどで終了し、麻酔中は常に医師と看護師がしっかりモニタリングしておりますので、ご安心ください。ごく稀に麻酔薬に対するアレルギーを起こす可能性が指摘されておりますが、その際もアレルギーに対する救急薬を常備しています。
院長 谷口 孝伸
日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。
詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。
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