2026年3月05日

「お腹が痛くてトイレに何度も駆け込む……ストレスが原因?」と思っていたら、熱まで出てきた、という経験はありませんか。
ストレスで胃腸が乱れることはよく知られていますが、「ストレス性胃腸炎でも熱は出るのか?」という点は、意外に知られていません。
発熱を伴う場合、ただのストレスではなく別の病気の可能性があります。
本記事では、ストレス性胃腸炎の基本から、発熱との関係、感染性胃腸炎との見分け方、対処法や受診のタイミングまでを消化器専門医がわかりやすく解説します。
ストレス性胃腸炎でも熱は出るのか?
結論からお伝えすると、ストレスだけが原因の場合、基本的に発熱は起こりません。
細菌やウイルスの感染ではないため、免疫反応としての発熱は通常生じないからです。
ただし、以下の2つのケースでは例外的に発熱が見られることがあります。
ケース1:自律神経の乱れによる体温調節の異常
・自律神経が乱れると、体温調節がうまくいかなくなります
・37度前後の「自律神経性の微熱」はありえます
ケース2:免疫力の低下による感染症の併発
・慢性的なストレスは免疫機能を低下させます
・ウイルスや細菌に感染しやすくなり、発熱が重なることがあります
ポイント
| 状況 | 発熱の目安 |
| ストレスのみが原因 | 基本的に発熱なし |
| 自律神経の乱れが強い | 37度前後の微熱 |
| 感染症を併発している | 38度以上の発熱 |
38度を超える熱が続く場合は、別の原因を疑い早めに受診することをお勧めします。
ストレス性胃腸炎の主な症状
ストレス性胃腸炎では、胃と腸の両方に症状が現れることがあります。
症状の種類や強さは人によって異なります。
胃に現れる主な症状
- ・みぞおちの痛みや不快感
- ・胃もたれ・膨満感(お腹が張った感じ)
- ・吐き気・食欲不振
- ・胸やけ・げっぷ
腸に現れる主な症状
- ・腹痛・お腹のけいれんのような痛み
- ・下痢・便秘(または交互に繰り返す)
- ・残便感(便をしたのにすっきりしない感じ)
- ・急な便意
仕事前や試験前など、特定の状況で悪化したり、朝に症状が強く出る場合は、ストレスが関係している可能性があります。
症状が数週間以上繰り返す場合は、放置せず専門医に相談することをお勧めします。
熱が出た場合に疑うべき他の原因
お腹の症状に加えて発熱がある場合、以下の病気が原因として考えられます。
| 病気 | 発熱の目安 | 特徴 |
| ウイルス性胃腸炎(ノロ・ロタなど) | 37〜38度台 | 嘔吐・下痢が突然始まる |
| 細菌性胃腸炎(カンピロバクター・サルモネラなど) | 39度以上になることも | 血便・激しい腹痛を伴うことがある |
| 急性虫垂炎(盲腸) | 37〜38度台 | 右下腹部の強い痛みが特徴 |
| 新型コロナウイルス感染症 | 37〜39度台 | 消化器症状を伴うことがある |
つまり、発熱を伴う場合は、ストレス性とは異なる病気である可能性が高いです。
自己判断せず、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
ストレス性胃腸炎と感染性胃腸炎の見分け方
症状だけでは判断が難しい場合もありますが、以下のポイントが参考になります。
| 比較項目 | ストレス性胃腸炎 | 感染性胃腸炎 |
| 発熱 | 基本的になし(微熱のことも) | 37〜39度以上の発熱が多い |
| 発症のきっかけ | ストレスや緊張が重なるとき | 生ものの摂取・感染者との接触 |
| 症状の持続期間 | 数週間〜慢性的に繰り返す | 3〜7日程度で改善することが多い |
| 周囲への感染 | うつらない | 人にうつることがある |
| 血便 | 基本的になし | 細菌性では見られることがある |
受診の目安
以下に当てはまる場合は、感染性胃腸炎の可能性があります。早めに医療機関を受診することをお勧めします。
- ・38度以上の発熱が続く
- ・血便や黒い便が出た
- ・周囲に同じ症状の人がいる
- ・水分が摂れないほどの嘔吐・下痢がある
立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックについて

当クリニックは、消化器疾患の診断と治療を専門としています。
ストレス性胃腸炎をはじめとする消化器のトラブルに対応しています。
当クリニックの特徴
【検査・治療】
- ・消化器内視鏡専門医・消化器病専門医による安全・快適・精確な検査
- ・眠ったまま受けられる胃カメラ・大腸カメラ/下剤不要の大腸カメラも選択可能
- ・大腸ポリープは検査当日に治療/CT・MRI検査にも対応
【設備・サポート】
- ・オリンパス内視鏡・キヤノン超音波(エコー)の最新機器を使用
- ・男女別の更衣室・トイレ・準備用半個室を完備
- ・女性医師指定の内視鏡検査・肛門内科にも対応
【アクセス・診療日】
- ・土曜・日曜も診療
- ・立川北駅から徒歩1分/立川駅からペデストリアンデッキ直結(徒歩3分)・雨の日も濡れないルートあり
こんな症状があればご相談ください
- ・お腹が痛い
- ・下痢が続いている
- ・胃もたれ
- ・吐き気がある緊張するとお腹が痛くなる
- ・便秘と下痢を繰り返している
お腹の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.ストレス性胃腸炎と診断されても、後から熱が出ることはありますか?
A.あります。ストレスが続くと免疫力が低下し、後から感染症を併発して発熱するケースがあります。一度ストレス性と診断されていても、38度以上の熱が出た場合は改めて受診することをお勧めします。
Q.ストレスが原因なのか、感染症なのか、病院に行く前に見分ける方法はありますか?
A.完全に見分けることは難しいですが、いくつかの目安があります。38度以上の発熱がある、周囲に同じ症状の人がいる、生ものを食べた後に症状が出た場合は感染症の可能性が高いです。一方、発熱がなく、特定の場面でお腹の症状が出る場合はストレスが関係しているかもしれません。いずれの場合も、症状が続くようであれば受診をお勧めします。
Q.自律神経性の微熱はどのくらい続きますか?
A.個人差がありますが、ストレスが続く限り微熱が持続することがあります。原因となるストレスが解消されると自然に改善することが多いです。ただし、微熱が数週間以上続く場合は、別の病気が隠れている可能性もあるため受診をお勧めします。
Q.熱がないのに胃腸の症状が長く続く場合、どう判断すればよいですか?
A.発熱がなく、腹痛・下痢・胃もたれが数週間以上繰り返す場合は、ストレスが関係している可能性があります。ただし、症状が続く場合は胃カメラや大腸カメラで他の病気を除外することが重要です。症状を放置せず、一度専門医に相談することをお勧めします。