2025年11月19日

白目が黄色い?それは黄疸のサインかもしれません
朝、洗面所で鏡を見たときに白目が黄色っぽく見えたり、家族から「目が黄色い、顔色が黄色いよ」と指摘されたりした経験はありませんか。これは黄疸(おうだん)という症状の可能性があります。
黄疸は、医学的には血液中のビリルビンという黄色い色素が増加し、白目や皮膚が黄色く見える状態を指します。
健康な人の白目は真っ白ですが、黄疸が出ると白目が黄色みを帯びてきます。特に白目は皮膚よりも黄疸の変化が分かりやすいため、黄疸の早期発見に役立ちます。
黄疸が現れやすい部位
- ・白目(眼球結膜)
- ・顔や首の皮膚
- ・手のひらや足の裏
黄疸は単なる見た目の問題ではなく、肝臓や胆道、膵臓などに何らかの異常が起きているサインです。
しかも重篤な病気のことが多いです。軽い黄疸でも、病気が隠れている可能性があるため、医療機関を受診することが大切です。
当院では肝臓・胆のう・膵臓の専門診療を行っており、血液検査や超音波検査、必要に応じて内視鏡検査などで黄疸の原因を詳しく調べることができます。
黄疸とは?
黄疸とは、血液中のビリルビンという黄色い色素が異常に増加し、白目や皮膚が黄色く染まって見える症状のことです。
ビリルビンとは
ビリルビンは、古くなった赤血球が分解される際に作られる黄色い色素です。
健康な人でも毎日ビリルビンは作られていますが、肝臓で処理され、胆汁として腸に排泄されるため、通常は体に溜まることはありません。
しかし、何らかの原因でビリルビンの産生が増えすぎたり、肝臓での処理能力が低下したり、胆汁の流れが悪くなったりすると、血液中のビリルビン濃度が上昇し、黄疸として現れます。
肝臓と黄疸の深い関係
黄疸の多くは肝臓の問題と深く関わっています。肝臓は「体の化学工場」とも呼ばれ、ビリルビンの処理において中心的な役割を果たしています。
肝臓の重要な働き
肝臓は体内で作られたビリルビンを受け取り、水に溶けやすい形に変換する役割を担っています。
この処理が正常に行われることで、ビリルビンは胆汁として体外に排出されます。
しかし、肝臓の機能が低下すると、ビリルビンをうまく処理できなくなり、血液中に溜まってしまいます。これが肝臓由来の黄疸です。
肝臓病の早期発見が重要な理由
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり悪化するまで自覚症状が現れにくい特徴があります。
黄疸が出たときには、すでに肝臓の機能がかなり危険な状態である可能性があります。
だからこそ、黄疸に気づいたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。
具体的には重篤な急性肝炎や、末期の肝硬変のとき、黄疸が出現します。
当院では、肝臓・胆のう・膵臓の専門診療を行っており、血液検査や超音波検査で肝臓の状態を詳しく調べることができます。早期発見・早期治療により、肝臓病の進行を食い止めることが可能です。
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黄疸を引き起こす主な病気
黄疸は様々な病気によって引き起こされます。原因となる病気を早く見つけ出し、適切な治療を行うことが重要です。
ここでは、黄疸の原因となる主な病気をご紹介します。
肝臓の病気
- ・急性肝炎(ウイルス、薬剤、自己免疫性肝炎など)
- ・肝硬変
- ・肝臓がん
胆道の病気
- ・胆石症(総胆管結石)
- ・胆管がん、胆のうがん
膵臓の病気
- ・膵臓がん
その他の病気
- ・溶血性貧血
- ・体質性黄疸
黄疸の原因は多岐にわたるため、血液検査、超音波検査、必要に応じて内視鏡検査などを組み合わせて、正確な診断を行うことが大切です。
こんな症状があったら要注意
黄疸は白目や皮膚の黄色い変化だけでなく、他の症状を伴うことがあります。これらの症状に気づいたら、危険な病気の可能性が高まります。早めに医療機関を受診しましょう。
黄疸とともに現れやすい症状
- ・尿の色が濃い(茶色っぽい)
ビリルビンが尿に排泄されるため、尿が濃い茶色やコーラのような色になります - ・便の色が白っぽい(灰白色)
胆汁が腸に流れないため、便の色が薄くなります - ・皮膚のかゆみ
胆汁成分が皮膚に溜まることで、強いかゆみが出ることがあります - ・全身の倦怠感
体がだるく、疲れやすくなります - ・食欲不振・吐き気
肝臓や胆道の病気で消化機能が低下します - ・右上腹部の痛み
肝臓や胆嚢の周辺に痛みや不快感を感じます - ・発熱
肝炎や胆管炎などの炎症がある場合に現れます
黄疸に気づいたら(受診のタイミング)
黄疸に気づいたら、できるだけ早く医療機関を受診することが大切です。
黄疸は重大な病気のサインである可能性があるため、「様子を見よう」と放置することは避けましょう。
以下のような場合は、緊急性が高いため、速やかに医療機関を受診してください。
- ・白目や皮膚が明らかに黄色い
- ・黄疸とともに強い腹痛がある
- ・高熱が続いている
- ・意識がもうろうとする
- ・尿が濃い茶色で、便が白っぽい
- ・全身のかゆみが強く、我慢できない
まとめ
白目や皮膚が黄色くなる黄疸は、肝臓や胆道、膵臓などの大きな病気を知らせる重要なサインです。
黄疸は血液中のビリルビンという黄色い色素が増えることで起こり、その背後には様々な病気が隠れている可能性があります。
黄疸について覚えておきたいポイント
- ・黄疸は肌よりも白目の黄色い変化で早期に気づくことができる
- ・肝臓の機能低下が黄疸の主な原因の一つ
- ・肝炎、肝硬変、胆石症、膵臓がんなど様々な病気で起こる
- ・尿の色が濃い、便が白っぽいなどの症状を伴うことがある
- ・黄疸に気づいたら、すぐに医療機関を受診することが大切
黄疸は「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓・胆道・膵臓からの大切なメッセージです。
軽い症状でも放置せず、早めに専門医の診察を受けることで、重大な病気の早期発見・早期治療が可能になります。
立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックでは、肝臓・胆嚢・膵臓の専門診療を行っており、黄疸の原因を詳しく調べることができます。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。皆様の健康をしっかりとサポートいたします。
よくある質問
Q:黄疸は自然に治りますか?
A:黄疸は病気のサインであり、原因となる病気を治療しない限り自然には治りません。
原因を特定し、適切な治療を受けることが必要です。放置すると病気が進行する可能性があるため、必ず医療機関を受診してください。
Q:新生児の黄疸と大人の黄疸は違いますか?
A:新生児黄疸の多くは生理的なもので、一時的に現れる正常な反応です。
一方、大人の黄疸は何らかの病気が原因で起こるため、必ず検査が必要です。大人の黄疸を軽く考えないようにしましょう。
Q:黄疸があると入院が必要ですか?
A:黄疸の原因や程度によって異なります。
軽度の場合は外来での治療が可能ですが、急性肝炎や胆管炎、重症の場合は即入院治療が必要になることがあります。医師の判断に従いましょう。
Q:お酒を飲むと黄疸になりやすいですか?
A:長期間の過度な飲酒は、アルコール性肝炎や肝硬変を引き起こし、黄疸の原因となります。
お酒を飲む習慣がある方は、定期的な肝機能検査を受けることをお勧めします。血液検査のALTが30以下であるように維持しましょう。
Q:黄疸の予防方法はありますか?
A:肝胆膵の病気で黄疸をきたすときには既に重篤化していることが多いので、普段から定期的な健康診断(血液検査・腹部エコー検査)で肝胆膵をチェックしておくことが最も大事です。
Q:黄疸はありませんがビリルビンが少し高かったです。どうすれば?
A:これはかなりよくある話で、健康診断でビリルビンBILだけ1.5~2.5等少し高く引っかかってしまうものです。
BILだけが少しだけ引っかかり、それ以外の異常値がなく、症状もなければ、ほとんどが体質性黄疸(生まれつきビリルビンが上がりやすい)というもので、全く気にされなくて大丈夫です。
ですが、と思いきや実は胆管がんの小さなサインだったりすることもありますので、BIL以外の肝胆道系の値が上がっているときや、腹部エコー検査を受けていないときは追加で腹部エコー検査などを検討しましょう。