甘いもので気持ち悪くなる原因と対処法を徹底解説【専門医監修】|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

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甘いもので気持ち悪くなる原因と対処法を徹底解説【専門医監修】

甘いもので気持ち悪くなる原因と対処法を徹底解説【専門医監修】|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

2025年12月18日

甘いものを食べると気持ち悪くなるのはなぜ?

甘いものを食べて気持ち悪くなる主な原因として、血糖値の急激な上昇と下降が挙げられます。
糖分を多く含む食品を摂取すると、血糖値が急上昇し、その後インスリンの働きで急激に下がります。この血糖値の乱高下が、吐き気や倦怠感を引き起こすのです。

また、消化器官への負担も見逃せません。
甘いものに含まれる脂肪分や糖分は消化に時間がかかり、胃もたれや不快感の原因となります。
特に空腹時に甘いものを大量に食べると、胃酸の分泌が過剰になり、胸やけや吐き気を感じやすくなります。
さらに、体質によっては糖分の消化吸収がうまくいかず、不快症状が現れることもあります。

気持ち悪くなる主な原因

甘いものを食べて気持ち悪くなる原因は、複数の要因が考えられます。
以下に主な原因をまとめました。

血糖値の急激な変動

・糖分摂取により血糖値が急上昇
・インスリン分泌による急激な血糖値低下
・低血糖状態が吐き気や冷や汗、倦怠感を引き起こす

胃腸への負担

・脂肪分や糖分の過剰摂取による消化不良
・胃酸分泌の増加による胸やけ
・腸内環境の乱れによる不快感

食べ方の問題

・空腹時の急激な糖分摂取
・一度に大量の甘いものを食べる
・よく噛まずに食べることによる消化負担

体質的な要因

・糖の消化吸収能力の個人差
・腸内細菌のバランス
・消化酵素の分泌量の違い

これらの原因が単独、または複数組み合わさることで、気持ち悪さや吐き気などの症状が現れます。

考えられる病気や体質

甘いものを食べて気持ち悪くなる症状が頻繁に起こる場合、以下のような病気や体質が関係している可能性があります。
これらの病気が疑われる場合は、早めに消化器内科を受診することをおすすめします。

・糖尿病または糖尿病予備軍
血糖値のコントロールがうまくいかず、食後に血糖値が急激に上昇したり、反応性低血糖を起こしたりすることがあります。
健康診断で血糖値の異常を指摘された方は特に注意が必要です。
・機能性ディスペプシア
胃の運動機能が低下し、少量の食事でも胃もたれや吐き気を感じる病気です。
甘いものは特に胃に負担をかけやすく、症状が出やすくなります。
・逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流することで、胸やけや吐き気が生じます。
甘いものや脂肪分の多い食品は、胃酸の分泌を促進するため症状が悪化しやすくなります。
・過敏性腸症候群
ストレスや食事により腸の働きが乱れ、腹痛や下痢、便秘などの症状が現れます。
甘いものが症状を誘発することもあります。
・乳糖不耐症
乳製品を使ったスイーツで症状が出る場合、乳糖を分解する酵素が不足している可能性があります。

すぐにできる対処法

甘いものを食べて気持ち悪くなった時、すぐに実践できる対処法をご紹介します。

症状が出た時の応急処置

・安静にする:無理に動かず、楽な姿勢で休む
・水分補給:常温の水やお茶を少しずつ飲む
・深呼吸:ゆっくりと深呼吸をして自律神経を整える
・横になる:右側を下にして横になると胃の消化を助ける

血糖値を安定させる方法

低血糖の症状が疑われる場合は、少量の炭水化物(おにぎりやクラッカーなど)を摂取すると改善することがあります。ただし、さらに甘いものを食べるのは避けましょう。

消化を助ける工夫

・軽い散歩をする(激しい運動は避ける)
・締め付けの強い衣服を緩める
・温かい飲み物で胃腸を温める

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当院では、患者様の不安を解消し、安心して治療を受けて頂けるよう、丁寧な診療を心がけています。

「もしかして…」と思ったら、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

甘いものを楽しむための工夫

甘いものが好きな方でも、工夫次第で気持ち悪くならずに楽しむことができます。
以下のポイントを実践してみましょう。

食べるタイミングを工夫する

・食後のデザートとして:空腹時を避け、食事の後に少量食べる
・午後3時頃:血糖値が安定しやすい時間帯を選ぶ
・夜遅くは避ける:就寝前の甘いものは消化に負担をかける

食べ方を見直す

・少量ずつ:一度に大量に食べず、少しずつ味わう
・ゆっくり噛む:よく噛むことで消化を助け、満足感も得られる
・水分と一緒に:お茶や水と一緒に食べることで血糖値の急上昇を抑える

甘いものの選び方

・脂肪分が少ないものを選ぶ(和菓子、果物など)
・食物繊維が豊富なものを選ぶ(さつまいも、干し芋など)
・人工甘味料を使った低糖質スイーツを活用する

生活習慣の改善

・規則正しい食事を心がける
・適度な運動で血糖値のコントロールを改善する
・ストレスを溜めない

これらの工夫により、甘いものをより安全に楽しむことができます。

よくある質問

Q:甘いものを食べると必ず気持ち悪くなります。病院に行くべきですか?
A:毎回症状が出る場合は、糖尿病や消化器疾患が隠れている可能性があります。
当院のような消化器内科で検査を受けることをおすすめします。血液検査や胃カメラ検査で原因を特定できることがあります。

Q:症状が出るまでの時間はどのくらいですか?
A:個人差がありますが、食後30分から2時間程度で症状が現れることが多いです。
血糖値の変動が原因の場合は比較的早く、消化不良が原因の場合は時間がかかることがあります。

Q:甘いものを完全にやめる必要がありますか?
A:必ずしも完全に断つ必要はありません。
食べ方やタイミング、量を工夫することで症状を予防できることが多いです。ただし、病気が原因の場合は医師の指示に従ってください。

Q:子どもも同じような症状が出ることはありますか?
A:はい、子どもでも起こります。
特に成長期の子どもは血糖値の変動が大きく、症状が出やすい傾向があります。気になる場合は小児科にご相談ください。

記事監修者

院長 谷口 孝伸

院長 谷口 孝伸

日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

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