大腸カメラ・胃カメラ・腹部エコーを受けるべき時|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

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大腸カメラ・胃カメラ・腹部エコーを受けるべき時

大腸カメラ・胃カメラ・腹部エコーを受けるべき時|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

2024年9月11日

「大腸カメラは何年おきに受けるべきなの?」
「何歳くらいから胃カメラを受けたらいいの?」
「腹部エコーってなに?受けた方がいいの?」

いずれも大変よく患者さまから聞かれる質問です。
過去の研究やガイドラインで、ある程度は指針が示されているものの、国によって指針が異なっていたり、日本国内でも医師によって言うことが変わったり、これ!という確定的な正解がないのが現状です。

当院ではクリニックを開院する際に、院内見学会に来てくださった方々に、大腸カメラ、胃カメラ、腹部エコーを受けるべきときはこんなときですよ、という資料をお配りしました。

院長の私見にはなりますが、その際の資料を今回はご紹介します。
この記事を読んで、「ああ、わたし大腸カメラ受けなきゃなんだ」と検査へ動き出してくださる方が増えましたら幸いです。

大腸カメラを受けるべき時

大腸がんは早期の段階で発見できれば98%以上の確率で完治できます。
また、定期的な大腸カメラで大腸ポリープを切除していると、大腸がんの80%以上を事前に防げます。
ただ、早期の大腸がんは症状が出ません。
定期的な大腸カメラとポリープ切除で、大腸がんの危険を減らしましょう。

重 要 項 目チェック
便に赤い血が混ざった ペーパーに血が付いた
50歳以上で、一度も大腸カメラを受けたことがない
前回の大腸カメラ検査から10年経っている
前回の大腸カメラでポリープを切除してから5年経っている
健康診断の便潜血検査(検便)で陽性だった
基 本 項 目チェック
40歳以上で、一度も大腸カメラを受けたことがない
前回の大腸カメラ検査から5年経っている
前回の大腸カメラでポリープを切除してから3年経っている
最近、変に便秘だ、下痢だ
たばこを吸う、お酒をよく飲む、ハム・ソーセージが好き
運動不足だ 太り気味だ
親戚に大腸がんの方がいる、大腸ポリープを切除した方がいる
お腹に変な違和感があり、続いている
結果解釈とおすすめ
重要項目にチェックがあった方
=ぜったい大腸カメラを受けたほうがよいです

基本項目三個以上✔があった方
=ぜったい大腸カメラを受けたほうがよいです

基本項目にチェックがあった方
=できたら大腸カメラを受けたほうがよいです

ひとつもチェックがなかった方
=40歳頃、一度大腸カメラを受けるとよいです

いかがでしたでしょうか。
簡単にまとめますと、40歳前後で一度大腸カメラを受けるとよいです。
何年おきに受けるべきかは、ポリープの有無・個数によるのですが、少なくとも5年ごとには受けた方がよいと思います。
参考にしていただけたら幸いです。

胃カメラを受けるべき時

胃がんは早期の段階で発見できれば98%以上、完治することができます。
しかし、早期の胃がんは症状がありません。また、バリウム検査も早期の胃がんを診断する力は不十分で、胃がん対策には胃カメラが最も精度が高く、確実な検査です。
胃がんで胃を切除したり、命を落とさないよう、定期的な胃カメラを受けましょう。

重 要 項 目チェック
ピロリ菌に感染していたことがある
ピロリ菌に感染していたことがあるかわからない
胃潰瘍・十二指腸潰瘍になったことがある
慢性胃炎と診断されたことがある
35歳以上で、胃カメラを一度も受けたことがない
前回の胃カメラから5年経っている
基 本 項 目チェック
30歳以上で、胃カメラを一度も受けたことがない
塩分摂取が多い 運動不足 タバコを吸う お酒が多い どれか
ご家族に胃がんの方やピロリ菌がいた方がいる
気になる胃の症状がある
前回の胃カメラから3年経っている
強めの逆流性食道炎や、食道裂孔ヘルニアと言われたことがある
結果解釈とおすすめ
重要項目にチェックがあった方
=ぜったい胃カメラを受けたほうがよいです

基本項目三個以上✔があった方
=ぜったい胃カメラを受けたほうがよいです

基本項目にチェックがあった方
=できたら胃カメラを受けたほうがよいです

ひとつもチェックがなかった方
=30歳頃、一度胃カメラを受けるとよいです

いかがでしたでしょうか。

簡単にまとめますと、30-40歳で一度は胃カメラを受けて頂きたいところです。そこでピロリ菌に気づいて除菌できれば、将来胃がんになる未来を変えることができます。

何年おきに胃カメラを受けるべきかは、ある程度定まっており、ピロリ菌が一度でも指摘されたことがある方は1年に1回。ピロリ菌が一度も居たことのない綺麗な胃なら1年~3年に1回と言われます。ご心配なら1年、できるだけ胃カメラを受けたくなければ3年、間をとるなら2年でしょうか。

参考にして頂けましたら幸いです。

腹部エコーを受けるべき時

腹部エコーでは実に様々な臓器を観察しています。肝臓・胆のう・胆管・膵臓・腎臓・脾臓・大動脈・膀胱・前立腺・子宮・卵巣など。なかでも腹部エコーの価値が大きい臓器として、肝臓・胆のう・胆管・膵臓があります。

肝臓がん・膵臓がん・胆管がんは早期の段階で発見できれば完治が目指せます。
しかし、ほとんどの肝臓がん・膵臓がん・胆管がんは、進行してから見つかっています。
早期の段階ではほとんど症状が出ないためです。
早期診断のためには、定期的な腹部エコー検査が鍵になります。

重 要 項 チェック
肝炎や脂肪肝と言われたことがある
3年以上、腹部エコー検査を受けていない
膵のう胞など、膵臓の異常を指摘されたことがある
血の繋がった親戚に、肝臓がん・膵臓がん・胆管がんの方がいる
お腹や背中におかしな症状を感じることがある
運動不足、肥満である
目が黄色い or 疲れやすい or 体重が変に減った
糖尿病がある or 糖尿病が変に悪化した or 最近急に糖尿病になった
タバコを吸う or お酒が多い
30歳以上で腹部エコー検査を受けたことがない
結果解釈とおすすめ
ひとつでもチェックがあった方
=ぜったい腹部エコー検査を受けたほうがよいです

腹部エコー検査は痛みがなく、被ばくがなく、15分ほどの短時間で行えて、費用も3割負担で2000円程度と他の検査より安価で、しかも様々な臓器を一度にチェックできる大変すばらしい検査です。

まだまだその価値を理解している方は少ないのが現状ですが、「30歳以上の全国民が年1回必ず腹部エコー検査を受ければいいのに」と、いつも心から思っています。

参考にして頂けたら幸いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。文字だらけになってしまいすみません。

もし色々考えるのがわずらわしいと感じる方は、胃カメラとエコーを毎年、大腸カメラを1-3年ごとに受けて頂ければ、間違いありません。

症状もないのに受ける検査は、大変おっくうなものだと思います。
それでも定期的な検査を受けることで、未来の自分を守ることができます。

当院では鎮静剤を使って眠っているうちに終わる胃カメラ・大腸カメラを、日々行っております。
平日お忙しい方々に毎週土日も診療しております。
内視鏡検査はがん専門病院で研鑽を積んだ、内視鏡専門医・消化器病専門医が担当します。
腹部エコー検査は、難関資格とされる超音波検査士を保持したエコー技師が行っております。
立川駅からペデストリアンデッキ直結3分でご来院頂けます。

ぜひ御検討ください。

記事監修者

院長 谷口 孝伸

院長 谷口 孝伸

日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

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