ストレス性胃腸炎の症状と改善【専門医監修】|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

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ストレス性胃腸炎の症状と改善【専門医監修】

ストレス性胃腸炎の症状と改善【専門医監修】|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

2026年1月30日

「ストレスで胃が痛い」「緊張するとお腹が痛くなる」そんな症状に悩まされていませんか?
仕事や人間関係などのストレスが原因で消化器症状が現れる方が増えています。
本記事では、ストレス性胃腸炎の症状や原因、改善方法について、患者さんにわかりやすく解説します。

ストレス性胃腸炎とは?

ストレス性胃腸炎とは、精神的なストレスや過度の緊張が原因で、胃や腸に機能障害が起こる病気です。正式な医学用語ではありませんが、ストレスによって引き起こされる胃腸の不調を総称してこう呼ばれています。

具体的には、以下のような疾患が含まれます。

・機能性ディスペプシア(胃の運動機能や感覚の異常)
・過敏性腸症候群(腸の運動異常や知覚過敏)
・ストレス性胃炎(胃粘膜の炎症)

ストレスがかかると、自律神経のバランスが乱れ、胃酸の分泌が増えたり、胃腸の動きがおかしくなったりします。その結果、腹痛や下痢、胃もたれ、吐き気などの症状が現れます。

ストレス性胃腸炎の主な症状

ストレス性胃腸炎では、人によってさまざまな症状が現れます。
主な症状は以下の通りです。

胃の症状

・胃痛や胃の不快感
・胃もたれ、膨満感
・吐き気や嘔吐
・食欲不振
・胸やけやげっぷ

腸の症状

・腹痛や腹部の違和感
・下痢や便秘(またはその繰り返し)
・お腹が張る感じ
・便意があるのに出ない(残便感)
・急な便意

これらの症状は、ストレスがかかる場面で悪化する傾向があります。例えば、重要な会議の前、試験前、人間関係の悩みがあるときなどです。
また、朝起きたときや外食後に症状が強く出ることもあります。
症状が続く場合は、日常生活に大きな影響を与えるため、適切な対処が必要です。

ストレス性胃腸炎の原因

ストレス性胃腸炎の主な原因は、精神的なストレスによる自律神経の乱れです。
自律神経には、活動時に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経があり、両者がバランスを取りながら胃腸の働きを調整しています。

主な原因となるストレス
・仕事上のプレッシャーや過労
・人間関係の悩み(職場、家庭、友人など)
・生活環境の変化(引っ越し、転職、進学など)
・経済的な不安
・睡眠不足や不規則な生活
・完璧主義や責任感の強い性格

ストレスがかかると、交感神経が過剰に働き、胃酸の分泌が増加したり、胃腸の血流が悪くなったりします。その結果、胃粘膜が傷つきやすくなり、胃腸の運動機能も低下します。
また、ストレスホルモンの影響で、腸内環境が悪化することもあります。
真面目で几帳面な性格の方や、感受性が高い方は、ストレスの影響を受けやすい傾向があります。

ストレスを溜め込まない考え方

ストレス性胃腸炎を改善するには、ストレスとの付き合い方を見直すことが大切です。
完全にストレスをなくすことは難しいですが、考え方を変えることで、ストレスの影響を軽減できます。

ストレスを溜め込まないためのポイント
・日々完璧を目指さず、70点でも良しとする
・他人と比較せず、自分のペースを大切にする
・断る勇気を持ち、無理な依頼は受けない
・小さな成功や日々の良かったことに目を向ける
・悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に相談する

また、リラックスする時間を意識的に作ることも重要です。
深呼吸やストレッチ、散歩などの軽い運動、趣味の時間、十分な睡眠は、自律神経のバランスを整えます。特に、腹式呼吸は副交感神経を活性化させ、胃腸の緊張をほぐす効果があります。
もし、運動が嫌でなければ、毎日ランニングを始めたところ、うつ病やストレス性の病気がうそみたいに治ったという方もいました。
自分に合ったストレス解消法を見つけて、日常生活に取り入れましょう。

病院へ行くべきタイミングと受診科は何科?

ストレス性胃腸炎かもしれないと感じたら、一度は医療機関を受診することをお勧めします。
また、以下のような症状がある場合は、ストレス性ではなく危ない病気の可能性があるので、早急に受診してください。つまりストレス性では血は出ないはずということです。

すぐに受診すべき症状
・激しい腹痛や持続する痛み
・血便や黒い便が出た
・吐血や繰り返す嘔吐
・体重が急激に減少している
・症状が今までとなにか違う
・日常生活に支障が出ている

受診する診療科は、消化器内科が最適です。
消化器内科では、胃カメラや大腸カメラなどの検査を通じて、胃潰瘍や大腸がんなどの重大な病気を除外できます。

当院では、鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行っており、器質的な異常がないかを丁寧に確認いたします。
ストレス性の症状だと思っていても、実は別の病気が隠れていることもあります。自己判断せず、専門医の診察を受けることが、健康を守る第一歩です。

院長の経験談

立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック院長の私もあんまりストレス耐性がなく、胃腸が不調な経験が少しだけあります。

24歳の医師国家試験のとき、学生時代ほとんど勉強をしてこなかったため、合格率90%の試験ですが不合格する可能性があるラインにおり、大きなストレスを抱えながら1年間勉強しました。結果、空気嚥下症・呑気症のような状態となり、勉強中や試験中、お腹がぐるぐるぐるぐる。げっぷが出そうで出なくて胃が張って辛かったり、おならが出そうだけど試験中は我慢しないといけなくてつらかったり。
調べると一度病院で胃カメラや大腸カメラで悪い病気じゃないか診断つけてからお薬になりますと書いてありますが、当然内視鏡検査なんてやりたくない、、と思い逃げていました。お薬を調べて、市販の漢方(半夏瀉心湯など)など試してみましたがほぼ効果なく。結局試験本番の日も大変胃腸が不調な状態で臨みました。ただ、国家試験が無事終わったところ、嘘みたいに症状が消え、本当にストレスと胃腸は関係が密なんだなあと実感した1年間でした。

最近でも寝不足になると、気持ち悪くなったり、お腹が変に動いて便秘→下痢、腹痛でトイレにこもったりは時々あります。

ですので来院される皆様のお気持ちはよくわかるのですが、それと同時に結局ストレスがなくならないことには、あまりよい薬などがないことも重々承知しており、なかなかよい解決策は提示できないのが現実です。つらくない胃カメラ検査、大腸カメラ検査で、他のこわい病気じゃないことの保証はできます。

よくある質問

Q. ストレス性胃腸炎は放置しても治りますか?
軽度の場合は、ストレスが解消されて自然に改善することもあります。しかし、症状が続くと、生活の質が大きく低下します。また、胃潰瘍や胃炎など他の病気が隠れている可能性もあるため、症状が続く場合や悪化する場合は必ず医療機関を受診してください。

Q. ストレス性胃腸炎の治療方法は?
治療は、薬物療法と生活習慣の改善が中心です。胃酸を抑える薬や胃腸の動きを整える薬、漢方薬などを症状に応じて処方します。ただ、あまり効きません。少しでも効いたら運が良いと思っています。
当院では胃にはタケキャブ・アコファイド・六君子湯・半夏瀉心湯などを。大腸には整腸剤、半夏瀉心湯、大建中湯、イリボー、リンゼスなどをよく処方します。
一方、医学的なお薬ではなく、リラクゼーションや睡眠や運動など、ちょっと似非科学っぽい自律神経を整える活動のほうが薬より効くこともあるようです。重要なのは、症状だけでなく根本原因であるストレスへの対処です。

Q. 食事で気をつけることはありますか?
刺激の強い食べ物(辛い物、カフェイン、アルコール)や脂っこい食事は避けましょう。消化の良い食事を規則正しく摂り、よく噛んで食べることが大切です。また、食事の時間を楽しむことで、副交感神経が働きやすくなります。

Q. ストレス性胃腸炎と胃潰瘍の違いは何ですか?
ストレス性胃腸炎は機能的な問題が主であり、内視鏡検査で明らかな異常が見られないことが多いです。一方、胃潰瘍は胃粘膜に実際の傷(潰瘍)ができている状態です。ストレスは両方の原因になり得るため、正確な診断には胃カメラ検査が必要です。

Q. 若い人でもストレス性胃腸炎になりますか?
はい、年齢に関係なく発症します。むしろ、仕事や学業のプレッシャーが大きい20代から40代に多く見られます。真面目で責任感が強い方、完璧主義の方は特に注意が必要です。若いからといって放置せず、早めの対処を心がけましょう。

記事監修者

院長 谷口 孝伸

院長 谷口 孝伸

日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

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