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胃痛・腹痛で受診する科は?
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まずは内科や消化器内科を受診してください。ただし、症状と疑われる病気が決まっているときは、最初から救急外来や消化器内科、外科、婦人科などを受診することもあります。
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胃カメラ・大腸カメラ検査は痛くない?
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妊娠中でも検査や治療は受けられる?
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妊娠中でも、胃痛や腹痛の原因によっては検査や治療が必要になる場合があります。よく相談して決めます。
必ず医師に妊娠中であることを伝え、相談しましょう。
胃痛・腹痛
突然の胃痛や腹痛、長く続くお腹の痛み…つらいですよね。
その痛み、病院に行かずに放置していませんか?
実は、胃痛や腹痛は、その診断だけで教科書が何冊も発行されているほど、様々な病気が原因で起こります。
なかでも早期発見・早期治療が大切な病気を見逃してしまうと、取り返しがつかないことになることも。
これらの症状、心当たりはありませんか?
これらはもしかしたら、重大な病気のサインかもしれません。
当院では、総合内科専門医・消化器病専門医が胃痛・腹痛の原因を正確に診断し、あなたに最適な対応・治療法をご提案します。
高品質な検査機器を導入し、とにかく苦痛を減らすことにこだわった胃カメラ・大腸カメラ検査を提供しています。
立川で胃痛・腹痛のクリニックをお探しの方は、ぜひ当院へご相談ください。
ひと言で言うと「急に始まった異常な腹痛は救急外来へ」
付け加えると「異常に長く続く腹痛はがんなどが隠れている可能性もあり、」
胃痛や腹痛を引き起こす原因は実に様々です。その診断学だけで、私が知る限り何十冊も教科書があります。
いつからどんな風に始まった痛みか、どれほど続いているか、痛みに波はあるか、痛みの種類、痛む場所、タイミング、痛みの程度、そして吐き気や嘔吐、下痢、便秘などの他の症状はあるか、まずはこれらをもとにあたりをつけていきます。
ズキズキ、キリキリ | 胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の可能性 |
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差し込むような痛み | 尿路結石、胆石の可能性 |
食後の痛み | 胃潰瘍、胆石などの可能性 |
魚介類を食べて6−12時間後の痛み | アニサキスの可能性 |
空腹時の痛み | 十二指腸潰瘍の可能性 |
吐き気、嘔吐を伴う腹痛 | 急性胃腸炎、急性膵炎、虫垂炎などの可能性 |
下痢を伴う腹痛 | 感染性胃腸炎、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群などの可能性 |
便秘を伴う腹痛 | 腸閉塞、過敏性腸症候群などの可能性 |
痛む場所 | 考えられる病気 |
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右下腹部 | 虫垂炎、憩室炎、クローン病、腸閉塞、尿管結石、卵巣の病気など |
左下腹部 | 憩室炎、大腸がん、卵巣の病気、尿管結石、便秘など |
みぞおち | 胃潰瘍、アニサキス、十二指腸潰瘍、急性膵炎、膵臓がん、心筋梗塞など |
右上腹部 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性膵炎、胆石、胆嚢炎など |
左上腹部 | 急性膵炎、膵臓がん、大腸がん、尿管結石、脾腫など |
下腹部 | 腸閉塞、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、大腸憩室炎、膀胱炎、子宮や卵巣の病気など |
腹部全体 | 腸閉塞、腹膜炎など |
背中や腰に広がる痛み | 急性膵炎、膵臓がんなど |
もっとも皆様がよく経験する異常な腹痛の原因に感染性腸炎≒急性胃腸炎があります。
特に夏場に多い感染性胃腸炎。ウイルスや細菌が原因で、強い腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状が現れます。ノロウイルスやロタウイルスなどが代表的な原因ウイルスです。
救急外来を受診して手術などが必要な病気(虫垂炎の破裂、腸閉塞、腸捻転など)と胃腸炎を見分けるのは、案外難しいです。
なかでも、これは胃腸炎だから手術は必要なさそうと思うヒントがいくつかあります。
感染性胃腸炎で大事なことは、とにかく脱水症状を防ぐために、お水お茶やポカリやアクエリアスなど、水分補給をしっかりと行うことです。
よく、飲むと嘔吐や下痢がひどくなるから飲みたくないという方がいますが、それはむしろ逆にどんどん脱水が進行して具合が悪くなります。
嘔吐や下痢で出る分以上にがんばって飲んでいれば嘔吐や下痢は大変かもしれませんが、脱水にならないので、そこまでつらくなりません。
ただ、あまりの具合の悪さで水も飲めないとなったら、感染性胃腸炎でも入院や点滴が必要なので、早めに医療機関を受診しましょう。
魚介類を食べて数時間後の強い胃痛は、アニサキスという寄生虫が胃に噛みついているかもしれません。アニサキスの診断と治療は胃カメラの得意とするところで、早めに除去したほうが症状が続きません。
当院ではアニサキス緊急外来をやっております。立川でアニサキスかも!と思われた方は、ぜひ当院へご相談ください。当日、眠ったままつらくない胃カメラ検査で、迅速にアニサキス除去まで行えます。
以上の症状は、緊急手術が必要な病気のサインかもしれません。
少しでもおかしいなと思ったら、迷わず救急車を呼びましょう。
長年救急外来で働いてきたものとして、危なさそうな腹痛で救急車を呼んだ患者様に対して「なんで呼んだの…」などと感じたことは一度もありません。
なぜなら危なさそうな腹痛の診断は医師ですら難しいのと、実際危ない病気の可能性が多いからです。
胃痛・腹痛で医療機関を受診された方には以下のような検査で診断を詰めていきます。
血液検査 | 炎症の程度や、貧血などを確認します。 |
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尿検査 | 尿路結石や腎臓の病気などを確認します。 |
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査) | 直接、胃大腸をみることで診断します。当院ではいかにつらくない内視鏡検査を提供できるかにこだわっています。 |
超音波検査(腹部エコー検査) | 胃カメラと大腸カメラではわからない、肝臓、胆のう、胆管、膵臓、脾臓、大動脈、腎臓、膀胱、子宮、卵巣、前立腺を観察することができます。しかも10−15分程度、痛みや点滴や放射線の被ばくもありません。 |
便検査 | 炎症や出血、感染症などを確認します。 |
CT検査 | より詳細な画像診断が可能です。 |
MRI検査 | CT検査では分かりにくい肝臓胆のう膵臓の病気を調べられます。 |
胃痛や腹痛の治療法は、原因(診断)によってまったく異なるため、ひとくくりにはできませんが、よくある治療をご紹介します。
お薬 | 胃酸を抑える薬、炎症を抑える薬、腸の動きを調整する薬など |
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食事 | 消化の良い食事、刺激物を避けるなど |
生活習慣の改善 | ストレスを減らす、十分な睡眠をとるなど |
手術 | がんや腸閉塞など、手術が必要な場合 |
当院では、腹痛の程度や種類にかかわらず、患者様お一人おひとりの症状や生活習慣に合わせて、まずは確かな診断を行った後、最適な治療選択肢をご提示します。
検査の結果大きな病気はなかったけど、とにかくよくお腹が痛くなるという方は機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群の可能性もありますが、それほどでもなくただ胃腸が弱い、という方は案外多いものです。
胃痛・腹痛のご病気は、早期発見・早期治療が大切です。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
院長 谷口 孝伸
日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。
詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。
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