過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群(IBS)
「もしかして、過敏性腸症候群(IBS)かも?」
お腹の調子が優れず、不安な日々を過ごしていませんか?
もしかしたら、それは過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
でも、ご安心ください。立川市にある当院では、消化器病の専門医が、皆様のお悩みを解決へと導きます。
過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛やお腹の不快感、便秘や下痢といった便通の異常が半年以上にわたって続く病気です。
ストレスや食生活、腸内環境の乱れなどが複雑に絡み合って起こると考えられていますが、実はまだ原因ははっきりとは解明されていません。
私はいつも、「腸の運動を支配する自律神経が色々な原因で乱れて、腸が動きすぎたり動かなすぎたりして、下痢や便秘になる病気」と説明しています。大もとが自律神経なので、ストレスや全身の状態が複雑に絡み合って、最適な治療法も個人によって様々なのです。
主な症状としては、以下のようなものがあります。
これらの症状は、一人ひとり異なり、症状の程度もさまざまです。
過敏性腸症候群(IBS)は、「脳腸相関」と呼ばれる、腸と脳が相互的に密接に関係していることが深く関わっています。
ストレスや不安を感じると、脳から腸へ信号が伝わり、腸の運動や感覚に影響を及ぼします。その結果、腹痛や便通異常といったIBSの症状が現れると考えられています。
逆に、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスの乱れが、IBSの発症や症状の悪化に影響を与える可能性が示唆されています。腸内細菌が、腸の炎症や過敏性を引き起こし、腸から運ばれる炎症物質が脳に信号を与え、脳がストレスを感じまた腸に信号を与えるというものです。
IBSは、主に3つの型に分類されます。
ご自身の症状と照らし合わせて、どのタイプに当てはまるか確認してみましょう。
IBSの診断は、他の病気を除外していく「除外診断」という方法で行われます。つまり、IBS以外でありえそうな病気を否定するために検査した結果、何の異常もみつからないので、そしたらやはり過敏性腸症候群でよさそうですね、という方法論です。
つまり、この所見があったら100%IBSで、他の病気はあり得ません!と断言できるような検査はないのですね。
まずは、問診で症状や病歴を確認し、血液検査や便検査を行います。そして、最終的には大腸カメラ検査で他の病気がないかを確認します。
大腸カメラ検査は、IBSの診断に必須ではありませんが、他の病気を確実に除外するため、そして皆様に安心頂くために、一度は受けて頂くことをお勧めしています。
当院では、つらくない大腸カメラ検査に力を入れており、経験豊富な専門医と専門スタッフが、いかにつらくない大腸カメラ検査をご提供できるかを最大の目標として、様々な工夫をご用意しております。ご安心ください。
IBSは、他の病気を合併しやすい傾向があります。
特に、慢性的な痛みを伴う病気(線維筋痛症、慢性疲労症候群、慢性骨盤痛など)、消化器系の病気(消化不良、逆流性食道炎など)、精神的な病気(不安障害、うつ病、身体表現性障害など)との合併が多いとされています。
これらの病気は、IBSの症状を悪化させたり、治療を難しくしたりする可能性があるため、注意が必要です。
過敏性腸症候群(IBS)と社会的地位
興味深いことに、IBS、特にIBS下痢型の男性は、社会的地位が高い傾向があるというデータがあります。これは、IBSの患者様が、責任感が強く、仕事熱心な方が多いことを示唆しているのかもしれません。
下痢型IBSにはよいお薬もありますので、ぜひご相談ください。
IBSの治療は、症状や生活習慣に合わせて、薬物療法、食事療法、運動療法、ストレス対策などを組み合わせて行います。
もしかしたら、「こんな症状を人に相談するのは恥ずかしい…」と感じていませんか?
しかし、過敏性腸症候群(IBS)は決して珍しい病気ではありません。日本人の約10人に1人がIBSを抱えていると言われています。つまり、10人集まればその中に1人はIBSの症状で悩んでいる人がいる計算です。
決して、あなただけではありません。
当院には、あなたと同じようにIBSの症状で悩んでいる方が多く来院されています。
便秘や下痢、腹痛といった症状は、日常生活に大きな影響を与え、精神的な負担も大きいものです。
しかし、適切な治療と生活習慣の改善によって、多くの患者様が症状をコントロールし、快適な生活を取り戻しています。
IBSの治療は、一人ひとりの症状や生活習慣に合わせて、オーダーメイドで行うことが大切です。
当院では、経験豊富な専門医が、丁寧な問診と検査を行い、あなたに最適な治療プランをご提案します。
薬物療法だけでなく、食事療法や運動療法、ストレス対策など、多角的なアプローチでIBSの改善を目指しましょう。
IBSの診断には、一度は大腸カメラ検査を受けることがおすすめされます。他の病気を確実に除外することで、IBSの診断をより確実なものにすることができます。また、大腸カメラ検査は、IBSとは関係なく、大腸がんの予防や早期発見にもつながります。
当院では、高機能な内視鏡機器を導入し、経験豊富な専門医が、できるだけ苦痛の少ない大腸カメラ検査を提供することにも注力していおります。
検査に対する不安や疑問にも丁寧にお答えしますので、ご安心ください。
IBSは、日常生活に支障をきたすこともあるつらい病気ですが、適切な治療で症状を改善できる可能性があります。
立川市にある当院では、消化器病専門医・総合内科専門医が、皆様一人ひとりの症状や生活習慣に合わせて、最適な治療法をご提案します。
院長 谷口 孝伸
日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。
詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。
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