2024年11月06日
立川市におけるインフルエンザの流行時期は、12月から翌年3月頃までです。この時期にピークを迎えることが多く、特に1月から2月にかけて感染者が急増します。
アメリカではコロナと同じくらいの人が、インフルエンザで命を落とす年もあるそうです。日本でも御高齢な方ではインフルエンザをきっかけに肺炎にかかって命を落とされる方もいます。
毎年、どんなタイミングでインフルエンザワクチンを打っておけば、インフルエンザにかからなくて済むのか。あるいはかかっても軽症で済むのか。調べてみました。
2024年10月より、立川高島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックでは、3,600円(税込)でインフルエンザワクチンをお受け頂けます。
事前に御予約頂けますと御案内がスムーズになります。
ワクチン接種のタイミング
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が現れるまでに約2週間かかるとされています。そのため、流行期に備えて10月下旬から11月中旬にかけての接種が推奨されています。これにより、ワクチンの効果が流行期のピークに合わせて最大化されます。
効果の持続期間
ワクチンの効果は、接種後およそ5ヶ月間持続すると言われています。したがって、流行が始まる12月頃から3月の終わりまでをカバーするためには、10月から11月の接種が理想的です。
推奨される接種回数
成人および健康な若年者では、1回の接種で十分な免疫効果が期待されます。
65歳以上の高齢者や基礎疾患のある方、免疫が低下している人、または6か月から13歳までの小児においては、2回接種が推奨されることがあります。特に初めて接種する子どもには、1回目と2回目の接種の間隔を3~4週間空けて、2回接種することが推奨されています。
医学的エビデンス
有効性と副反応のバランス:インフルエンザワクチンは、季節性インフルエンザに対する感染予防効果を持ちますが、その有効性は年齢や基礎疾患によって異なります。ワクチンの有効率は約50-60%とされ、集団免疫の効果も含めると重症化予防には非常に重要です【1】。
流行予測に基づくタイミング:ワクチンの効果持続期間と流行時期を考慮し、特に高齢者や基礎疾患を持つ方には早めの接種が推奨されています【2】。
医学的な根拠
CDC(米国疾病予防管理センター)によると、インフルエンザワクチンは接種後2週間程度で効果を発揮し、5~6ヶ月間程度持続することが確認されています【3】。
厚生労働省も、インフルエンザ流行期前に接種することを推奨しており、特に高齢者や基礎疾患を持つ方々に対しては2回接種が有効であるとしています【2】。
まとめ
推奨接種時期:10月から11月中旬
効果発現までの期間:接種後約2週間
効果持続期間:およそ5ヶ月
推奨回数:成人や健康な人は1回、高齢者や基礎疾患がある人、13歳未満の子どもは2回
インフルエンザの予防にはワクチン接種が有効ですので、適切な時期に接種することが重要です。
参考文献:
【1】Grohskopf LA, Sokolow LZ, Broder KR, et al. Prevention and Control of Seasonal Influenza with Vaccines: Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices — United States, 2022-23 Influenza Season.
【2】厚生労働省「インフルエンザQ&A」
【3】CDC「Key Facts About Seasonal Flu Vaccine」