膵臓がんの初期症状について|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

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膵臓がんの初期症状について

膵臓がんの初期症状について|立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック

2024年8月06日

「最近、何となく胃の調子が悪い」「背中が痛む」…もしかして、それは膵臓からのSOSかもしれません。膵臓がんは早期発見が難しく「沈黙の臓器」とも呼ばれますが、初期のサインを見逃さなければ、早期発見・早期治療が可能です。「膵臓がんにならないか不安だな」「なんとなくおかしいな」と感じたら、できるだけ早く専門医を受診しましょう。

立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックでは、超音波内視鏡検査(膵臓カメラ:隣の立川相互病院へ院長が出向し施行)やミルクティーエコーをはじめとした精密な検査で膵臓がんの早期発見に努めています。立川市周辺で膵臓の症状にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

膵臓がんとは?

膵臓がんは、膵臓にできる悪性腫瘍です。膵臓は胃の後ろ側にある臓器で、食べ物の消化を助ける消化酵素や血糖値を調整するホルモンを分泌しています。膵臓がんは初期には自覚症状が現れにくく、進行してから発見されるケースが多い病気です。早期発見が難しいことから「沈黙の臓器」とも呼ばれています。

膵臓がんの初期症状チェック

膵臓がんは初期には自覚症状が現れにくい病気ですが、注意深く観察することでいくつかの兆候を見つけることができます。

食欲不振

特に脂っこいものが食べられなくなる

体重減少

短期間で急激に体重が減る

腹痛・背部痛

みぞおちや背中に鈍い痛みが続く

黄疸

皮膚や白目が黄色くなる

吐き気・嘔吐

食事の後などに吐き気がする

便の変化

便の色が白っぽくなる、または黒くなる

糖尿病

最近糖尿病と診断された、最近変に糖尿病が悪化した

これらの症状は他の病気でも見られることがありますが、いくつか当てはまる場合は早めに医療機関を受診しましょう。特に、50歳以上で喫煙習慣がある方、糖尿病や慢性膵炎の持病がある方、血のつながった親戚に膵臓がんの方がいらっしゃる方は注意が必要です。

膵臓がんになりやすい人の特徴

膵臓がんは誰にでも起こりうる病気ですが、以下のような特徴を持つ人は特に注意が必要です。

喫煙習慣がある人

喫煙は膵臓がんの大きなリスク要因の一つです。喫煙者は非喫煙者に比べて膵臓がんになるリスクが2~3倍高くなります。

肥満の人

肥満も膵臓がんのリスクを高めます。特に内臓脂肪が多い人は注意が必要です。

糖尿病の人

糖尿病の人は膵臓がんになるリスクが1.5~2倍高くなります。

慢性膵炎の人

慢性膵炎は膵臓に炎症が続く病気で、膵臓がんのリスクを高めます。

膵臓がんの家族歴がある人

血縁者に膵臓がんになった人がいる場合は、遺伝的な要因で膵臓がんになりやすい可能性があります。

これらの特徴に当てはまる人は、定期的な健康診断や人間ドックを受診し、早期発見に努めることが大切です。

膵臓がんの検査方法

膵臓がんの検査は、主に以下の方法で行われます。

血液検査

腫瘍マーカー(CA19-9など)を測定し、膵臓がんの可能性を評価します。ただ、CA19-9に早期発見の力は、あまり期待できません。

超音波検査

膵臓の腫瘍の有無や大きさなどを確認します。当院では、より詳細な検査が可能なミルクティーエコーを実施しており、必要な方へは隣の立川相互病院へ院長が出向し、超音波内視鏡検査も実施しています。

CT検査

膵臓の腫瘍の詳細な情報や、周囲の臓器への浸潤、リンパ節転移などを確認できます。

MRI検査

CT検査と同様に、膵臓の腫瘍の詳細な情報を得ることができます。MRCPという方法もあわせると、膵臓の中を走る膵管の変化にもいち早く気づくことができ、膵臓がん早期診断の鍵となる検査と言えます。

PET検査

がん細胞の代謝活性を画像化し、膵臓がんの診断や転移の有無を確認します。半年ごとなど、よほど頻回に撮っていないと、意味のある早期発見には繋がりません。ですが例えば半年ごとにPETを撮っていると被ばくが多くなるためやはりおすすめできません。

超音波内視鏡検査(EUS、膵臓カメラ)

内視鏡の先端に超音波装置がついた検査機を口から胃・十二指腸に入れて、膵臓の腫瘍をすぐ隣の胃からより詳細に観察し、組織を採取する検査です。当院でもいずれ導入予定ですが、現在は隣の立川相互病院へ院長が出向して検査を提供しています。

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)

内視鏡を用いて胆管や膵管を造影し、腫瘍による狭窄や閉塞などを確認します。

これらの検査を組み合わせて、膵臓がんの確定診断を行います。

膵臓がんの治療方法

膵臓がんの治療法は、がんの進行度や患者さんの状態によって異なりますが、主に以下の方法があります。

手術療法

がんが膵臓に限局している場合に、膵臓の一部または全部を切除する手術を行います。

化学療法

抗がん剤を投与して、がん細胞を攻撃する治療法です。手術の前後や、手術ができない場合に行われます。

放射線療法

放射線を照射して、がん細胞を攻撃する治療法です。手術の前後や、手術ができない場合に行われます。

緩和ケア

がんによる痛みや症状を和らげ、生活の質を向上させるためのケアです。

近年では、手術、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療や、分子標的薬を用いた治療など、新しい治療法も開発されています。

まとめ

膵臓がんは早期発見が難しい病気ですが、初期症状に注意し、定期的な検査を受けることで早期発見・早期治療に繋がります。当クリニックでは、専門性の高い医師と最新鋭の検査機器で、患者さんの健康をサポートいたします。膵臓のことで少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修者

院長 谷口 孝伸

院長 谷口 孝伸

日本内科学会 認定内科医 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

弘前大学を卒業。立川の地で12年間、消化器内科医として研鑽を積み、甲府共立病院・がん研有明病院にて大腸カメラ、超音波内視鏡等の専門的な検査技術を習得。2024年8月、立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

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